五行とは


この五行という考えは、大変ユニークな世界観です。
古代中国人は、この世のすべては五つの要素の相互関係で成り立っていると考えたのです。

これを、木、火、土、金、水、といいます。

木(moku)と聞くと、樹木を連想しますが、五行で言う木は、抽象的な概念なので、即物的に考えない方がよいようです。世の中には、木は樹木であるという観念をもとに話をする人がいますが、そんな単純なものではありません。
このことは、残りの、 火、土、金、水、についても同様です。

五行にはそれぞれいろいろな人体の部位が配当されています。
次にその一部を掲げておきます。

木−肝臓、神経、目、青

火−心臓、口唇、赤

土−胃、皮膚、黄

金−肺、腸、腰、白

水−腎臓、生殖器、黒

この五行と具体的事象の関連は、2000年以上前から言われていて、進退との関わりは、漢方の理論的根拠ともなっています。

なお、五行に配された色は、身体に関わるものの色を指すものですが、それほど深い関連は認められません。
それにもかかわらず、中国系の占いで、五行に配された色をラッキーカラーとしているのを見かけますが、ばかげた話です。

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